広告ブロックに関するアラート「Better Ads 標準」について

「Better-Ads-標準」について

2019/7/2の午前中に、AdSenseのアラートが光り、以下が通知された。

Better Ads 標準のグローバルでのサポートについて。7 月 9 日より、Better Ads 標準は全世界の Google Chrome でサポートされます。広告が Better Ads 標準に準拠していないと、Chrome ブラウザでフィルタされる可能性があります。

Google AdSense

以前のads.txtと言い、このお知らせにはいつも右往左往させられる。

一通り、2017年に書かれた下記ブログから情報を仕入れ、Google ヘルプも読んだのでわかりやすく説明する。

私が最初に読んだのはこちら。
参照:Better Ads Standardsの脅威!Google Chromeアドブロック直前対策講座

アドブロックとChromeのシェアについて

こちらのページ(アドブロック対策講座)によるとこのアドブロックに関する通知は2017年にさかのぼる。

Googleが「Better Ads Standardsに準拠していないウェブサイトの広告をChrome上でブロックする」と発表したのが始まり。「Better Ads Standards」のことを、今回のAdSenseのアラートでは「Better Ads 標準」と書いている。

記事内で、日本のChromeのシェアは約40%という記載があるが、現段階で私のサイトのユーザのChrome率は48%を占めている。当サイトを閲覧くださるChromeユーザは約半分なので、私のサイトで広告がブロックされてしまうと、ダメージが大きいということになる。

そんなにアクセスあったっけ?

Better Ads 標準 に準拠していないとはどういうことか

では、「Better Ads 標準に準拠していない」というのはどういうことなのか。

「Better Ads 標準」というのは、CBAという広告団体連合が、調査結果をもとに決めた、オンライン広告の基準だ。

CBAは、その基準に反している広告を掲載しているサイトは、Chromeにおいては、今後広告を掲載しないと発表したのだ。それをアドブロックという。

つまり今回のアラートは、「オンライン広告の基準に達してない広告を貼ったままにしているとペナルティがあるよ」ということだ。

どんな広告が Better Ads 標準 に反しているのか

以下に記載した広告を掲載しているサイト・ブログは要注意だ。

  • ポップアップ広告
  • 音が出る動画広告
  • カウントダウン広告(一定時間コンテンツが見れない)
  • 画面を3割以上覆う広告
  • 点滅する広告
  • スクロールオーバー広告(下からコンテンツを覆うように出てくる)

確かに、どれもユーザ側の立場からみると、許容しがたいかな。
フリー素材のダウンロードなので広告が出るのは、ちょっと仕方がない気もするけれど。

Google AdSenseの自動広告はどうなの?

今回の広告フィルタリングのお知らせを受けて、
「どうしたらいいの?」
という声が多かったので、私も使っているGoogle AdSenseの自動広告について調べてみた。

高品質なコンテンツの作成に専念できる。自動広告では広告の掲載と最適化が自動的に行われるため、手作業にかかる時間を節約できます。

増収が見込める。レイアウト、コンテンツ、既存の Google 広告に基づいてページを分析し、新たな掲載場所を特定できます。

使いやすい。掲載したい各ページに同じコードを 1 つずつ設置するだけで、自動広告を表示できます。残りの処理は自動的に行われます。

AdSense ヘルプ

自動広告をチェックしてみる

「最適化が自動的に行われる」ということは、審査に不合格になるようなことはないと思う。だが、自動広告の種類の中で「オーバーレイ広告」というのはページに重なって表示されるので、「Better Ads 標準」に反してユーザの手を煩わせるのではないか。まずは自分の設定を調べてみよう。

AdSenseのメニューから「広告」>「自動広告」を見ればこの画面に。
そのあとは、赤で囲った✏編集ボタンを押すと設定がわかる。

私の自動広告設定

こちらは、私の自動広告設定画面。やはり、前評判が悪かったのでオーバーレイ広告はOFFにしている。一体、オーバーレイ広告ってどんなものなのか。

オーバーレイ広告
この広告はページに重ねて表示され、ユーザーが閉じたり削除したりする必要が生じることがあります。

AdSense ヘルプ

やはり、ページに重ねて表示されるということは、「画面を3割以上覆う広告」の中に入るかもしれない。もう少し詳しく見てみる。

オーバーレイ広告には、「アンカー広告」と「モバイル全画面広告」がある。そこにもすごく解説がしてあって、コンテンツの邪魔にはならないと書いてあった。なんて用意周到な。

アンカー広告はユーザーの画面の上部に表示されますが、ユーザー エクスペリエンスの妨げになるとみなされた場合は、画面の下部に掲載されます。上部に表示される場合も、アンカー広告はユーザーが十分下までスクロールしてから表示されるため、サイトのブランドや操作の妨げになることはありません。

しかし、「モバイル全画面広告」っていかにも悪そうな広告ではないか。Googleによる説明を見てみよう。

モバイル全画面広告とはサイトのページを読み込んでいる間に表示される広告で、ユーザーがいつでも非表示にできます。
・ページを訪れたときではなく離れるときに表示されるため、ユーザーは広告が読み込まれるまで待つ必要がありません。
・快適なユーザー エクスペリエンスを保つため、ユーザー 1 人あたりのモバイル全画面広告の表示回数は制限されています。

AdSense ヘルプ

ここまで、必死の解説をしているので、AdSenseの自動広告を選んでいる人には今回は大丈夫なのではなかろうか。

個別に貼っている広告があれば、まずはそちらを注意したい。

自分のサイト・ブログをチェックしよう

Googleが提供している「Web Tools」を見ると、自身のサイト・ブログの審査すテータスが分かる。

参照:Web Tools>広告に関する問題レポート

「 7 月 9 日(2019)より、Better Ads 標準は全世界の Google Chrome でサポートされます 」ということなので、記事をアップする頃はまだ全員「未審査」のはずである。

私のステータスはこの通り。2019/7/2現在

複数サイトを登録している場合は、このプルダウンでサイトを選ぶ。私はSSL化したので2つ表示されている。サイトを選ぶとステータスの画面が出る。

また、PCとモバイルは別々に審査される。デバイスによって不快な広告の種類は違うということらしい。

結果を見る瞬間、ちょっとドキドキするよね

当たり前だけど、「未審査」だった。モバイルも同様。

私は「未審査 」というステータスを見て、てっきりGoogle Seach Consoleのイメージで、こちらからサイトを審査に出そうとボタンを探したのだがなかった。

そこで「告に関する問題レポートについてのよくある質問」というヘルプページで以下の内容を知った。

サイトが初めて審査されるまでの期間はどのくらいですか?

各サイトが審査されるタイムラインは特に決まっていません。

ページやサイトの初回の審査をリクエストする方法はありますか?

残念ながら、ページやサイトの初回の審査をリクエストする方法はありません。

サイトが何度不合格になると Chrome で広告が除外されるようになりますか?

サイトのステータスが [不合格] の場合、1 回目または 2 回目の審査のリクエストが処理されている間は広告フィルタが一時停止されます。ただし、2 回目のリクエストを送信後 30 日間は、新しい審査のリクエストを送信することができません。

サイトはどのくらいの頻度で審査されますか?

現在のステータスが [合格] であっても、サイトは定期的に審査されます。

Web Toolsヘルプ

審査のステータスについて

合格と不合格以外にどういうステータスがあるのか。ヘルプページから抜粋した。

未審査: Google がサイトの広告をまだ審査していません。審査の前に、広告に関する問題があればあらかじめ修正しておくことをおすすめします。

合格: Google がサイトを審査し、サイトのページにユーザーが不快と感じるような広告の問題はほとんど検出されませんでした。

不合格: Google がサイトを審査し、Better Ads Standards に違反する広告の問題が多数検出されました。できるだけ早く問題を修正し、サイトの再審査のリクエストを送信してください。サイトのステータスをこのままにしておくと、Chrome で広告が除外されるようになります

審査の待機中: サイトの審査のリクエストが送信されたばかりの状態です。Google がこの審査を完了するまで、新たな審査のリクエストを送信することはできません。サイトのステータスが [不合格] だった場合は、この期間中に広告フィルタが一時停止されることがあります。

Web Toolsヘルプ

もし、サイトが初回審査で「不合格」になったとする。広告がブロックされるまでには30日間の猶予があるので、その間にGoogleから来たメールを見て、広告を修正し、再審査を依頼するとよいとのこと。

このあたりのことも以下のページを見ると詳しいことが書いてあるので要チェックだ。

参照:広告に関する問題の審査

Googleさんは、ユーザーが不快に思う広告を許さない。その姿勢がこの対応に現れているということだ。サイト運営していると、色々勉強になる。

1人だと「もういいや」ってなることも、サイト・ブログ運営仲間と共に歩むから調べる気にもなるというもの。みんなでがんばろう。